仮想通貨や株式トレードを始めたばかりの方が、まずぶつかるのが「チャートの見方」や「インジケーターの使い方」。
中でも「移動平均線【Moving Average, MA】」は、テクニカル分析の基本中の基本であり、チャートの流れを読むうえで欠かせない存在です。
今回は、そんな移動平均線について、種類や使い方、活用例などを初心者にもわかりやすく解説していきます!
※免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
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暗号資産の取引は価格変動リスクが伴いますので、十分ご注意ください。
📌 移動平均線とは?

**移動平均線【MA】**とは、ある一定期間の価格の平均値を線としてつなげたもので、価格のトレンドを視覚的にわかりやすくするためのインジケーターです。
チャート上では1本のなめらかな線として表示され、
- トレンドの把握
- サポート・レジスタンスの判断
- 売買シグナルの発見
など、さまざまな場面で使われます。
🔄 移動平均線の種類:SMAとEMAの違いを解説
※一般的に「MA」と表記される場合、多くは「SMA(単純移動平均線)」を指すことが多いです。 特に「EMA(指数平滑移動平均)」を使う場合は、明確に「EMA」と表記される傾向があります。
移動平均線には主に2種類あり、それぞれに特徴と適した使い方があります。
種類 | 特徴 | 向いている使い方 |
---|---|---|
SMA【単純移動平均線】 (Simple Moving Average) | 一定期間の価格の単純平均 | 中長期トレンドの把握 |
EMA【指数平滑移動平均線】 (Exponential Moving Average) | 直近の価格に重みを置く | 短期トレード向き |
📐 SMAとEMAの具体的な違い
項目 | SMA(単純移動平均) | EMA(指数平滑移動平均) |
---|---|---|
計算方法 | 過去の価格を均等に平均例:20SMA = 過去20本の終値の単純平均 | 最新の価格により大きな重みを与えて加重平均例:20EMAは直近の終値をより強く反映 |
反応速度 | 緩やか(ラグあり) | 速い(即時的) |
向いているトレード | 中〜長期 | 短期〜中期 |
ダマシの少なさ | 少なめ(安定) | 多め(敏感) |
たとえば、トレンドの大まかな方向を掴むならSMA、短期的な転換点や仕掛けタイミングを測るならEMAが効果的です。
✨ 移動平均線の使い方:クロス・傾きの見方
移動平均線は、一本だけでなく複数本表示して利用することも多いです。
▶ ゴールデンクロス / デッドクロス

- 短期MAが長期MAを上抜け:「ゴールデンクロス」 → 上昇シグナル
- 短期MAが長期MAを下抜け:「デッドクロス」 → 下降シグナル
▶ MAの傾き
- MAが上向き:「上昇トレンド」
- MAが下向き:「下降トレンド」
🔹 移動平均線の期間設定:20・50・100・200MAの特徴
移動平均線は、使用する期間によって用途や見え方が変わります。以下は代表的な設定とその役割です:

- MA20 / EMA20:短期的な値動きを捉える。デイトレやスキャルピングに向いている。
- MA50 / EMA50:中期のトレンド判断に使われる。スイングトレードに人気。
- MA100:中長期の方向性を見るための基準。意識されやすく、価格の節目になりやすい。
- MA200 / EMA200:長期トレンドを判断するための最重要ライン。機関投資家やアルゴもよく注目する。
中でも100MAは、個人トレーダーからも意識されやすく、「長期ではないけどしっかりめに効くライン」として非常に人気があります。
🔹 実際の使用例
TradingViewなどでも、SMAやEMAは「インジケーター」のブロックで表示することができます。 例:EMA20 / EMA50 / EMA200 を表示
- EMA20 :短期のもみ合いを抑える
- EMA50 :中期トレンドを確認
- EMA200 :大勢を判断
これらのMAのうわまわりで価格が反発したり、すり抜けたりするポイントは、売買の重要なサインとなる場面も多いです。
✅ おわりに
移動平均線(MA)は、チャート分析において最も基本的なインジケーターの一つです。
最初のうちはEMA20やEMA50を表示して、価頼の範囲や反転点を見つけるだけでも先を読むヒントになります。
このブログでは「チャートの見方」も別記事で解説していますので、まだ見ていない方はぜひあわせてご覧ください!
