オンチェーンデータって何?
オンチェーンデータとは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産のブロックチェーン上に記録された、誰でも閲覧できる取引情報のことです。 取引の日時、送金元・送金先アドレス、金額、手数料などが含まれ、透明性が高く、改ざんできないのが特徴です。
このオンチェーンデータを活用すると、投資家の動きや市場の流れを、テクニカルチャートとは違う角度から読み解くことができます。
注目すべき基本指標①:アクティブアドレス数
アクティブアドレス数とは、一定期間内に実際に取引を行ったユニークアドレスの数。実際のネットワーク利用状況を示す重要な指標です。
💡 どう読み取る?
✅ 増加している場合:ユーザーが増加し、ネットワークが活発化 → 強気シグナル
⚠️ 減少している場合:利用が停滞、関心が低下 → 弱気シグナル

📊 チェックするなら:Glassnodeのアクティブアドレスチャート
注目すべき基本指標②:取引所フロー
取引所フローとは、暗号資産が取引所に出入りする動きを指します。
💡 どう読み取る?
🔻 取引所への入金(インフロー):売却準備の可能性 → 売り圧力 → 弱気シグナル
🔺 取引所からの出金(アウトフロー):長期保有や他サービスへ移動 → 買い圧力 → 強気シグナル
📊 リアルタイムで見るなら:CryptoQuant 取引所フローデータ
初心者向けおすすめツール
オンチェーンデータを手軽にチェックできる無料ツールも充実しています。
ツール名 | 特徴 | リンク |
---|---|---|
Glassnode | アクティブアドレスや保有状況を視覚化 | https://studio.glassnode.com |
IntoTheBlock | HODL比率やアドレス分布も見れる | https://www.intotheblock.com |
CoinMarketCap | オンチェーンと価格を一元表示 | https://coinmarketcap.com |
Dune Analytics | コミュニティ作成のダッシュボード多数 | https://dune.com |
Etherscan | 個別アドレスのトランザクション追跡 | https://etherscan.io |
実際の使い方例
🧪 ケース1:アクティブアドレス数が増加 → 価格上昇
- 例:2020年のDeFiブーム期のETH → 利用者急増 → 強気相場
📦 ケース2:大量の取引所出金 → 供給減 → 上昇圧力
- 長期保有が増加 → 売り圧力の低下 → 価格上昇の兆候
💣 ケース3:大量の取引所入金&アクティブアドレス減少 → 弱気トレンド
- 利用停滞と売却準備 → 価格下落の前兆
限界や注意点
- オンチェーンで見えるのは”ブロックチェーン上の活動”のみ → CEX内部の取引は反映されない
- アドレス数 = ユーザー数ではない(1人が複数保有するケースも)
- 指標だけで未来を確定できるわけではない → テクニカルやファンダメンタルズと併用が◎
まとめ:オンチェーン分析は“見える化”ツール
オンチェーンデータは、マーケットの”裏側の流れ”を可視化する強力なツール。 アクティブアドレス数や取引所フローといった基本指標を押さえれば、**今の相場が“強いのか弱いのか”**を読み解くヒントになります。
📢 本サイトでは、今後もオンチェーン指標の解説やトレンド分析を継続して取り上げていきます!
※免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いいたします。
掲載情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性を保証するものではありません。
暗号資産の取引は価格変動リスクが伴いますので、十分ご注意ください。