1. Sahara AIの概要
Sahara AIは、AIの学習・開発・データ流通を分散型で実現するWeb3プラットフォームです。AIモデルやデータセットをNFT化し、「誰でも参加・貢献・収益化できる」新しい経済圏=協調経済を目指しています。
2023年に設立され、Polychain Capital, Samsung NEXT, Binance等から4300万ドル超の資金調達を成功。2025年にはSIWAパブリックテストネットが公開され、誰でもAIデータセットの登録や体験ができるようになりました。
※免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いいたします。
掲載情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性を保証するものではありません。
暗号資産の取引は価格変動リスクが伴いますので、十分ご注意ください。
2. Sahara AIの歴史・ビジョン・強み
- AI開発・利用の「所有権」や「貢献の証明」をブロックチェーンで管理
- データやAIモデルへの“正当なクレジットと報酬”を全参加者に分配
- 協調経済(Collaborative Economy)実現に本気で挑戦
- パートナーにMicrosoft, Amazon, Google Cloud, MIT, UCLAなど大手・有名大学も参画
- SOC2認証や分散型ストレージ/IPFS連携など、高いセキュリティと柔軟性
3. ロードマップ(2025年時点)
時期 | 主なマイルストーン |
---|---|
2024年Q4 | DSP(データサービス)&プライベートテストネット開始 |
2025年Q1 | AIデベロッパープラットフォーム プライベートローンチ |
2025年Q2 | SIWAパブリックテストネット公開、AIマーケット稼働 |
2025年Q3 | 独自ブロックチェーン「Sahara Chain」メインネット開始 |
2025年以降 | パーミッションレスAI資産管理、収益自動分配、エコシステム分散化 |
4. Sahara AIの技術的特徴
- 階層型アーキテクチャ(アプリ/トランザクション/データ/実行層)
- PoS+Tendermint BFTで高セキュリティ&スケーラブル
- 分散型ガバナンス(DAO)へ段階的に移行中
- データセットやAIモデルのNFT化&グローバル台帳管理
5. Testnetに実際に参加してみる!
1. ウォレットの準備&Testnetネットワーク追加
- MetaMaskやRabby Walletを使い、Sahara Testnetのネットワークを追加
- 公式ガイドの情報通りに設定
2. Faucetでテストトークンを獲得
- Sahara Faucetで申請
- Mainnet(イーサリアム本体)に0.01ETH以上必要(Bot対策)
※実際に私は0.01ETH以上を保有していたのに、なかなかFaucetでトークンを受け取れない事象が発生しました。

正確な原因は分かりませんが、最初に0.01ETH未満の状態でFaucet申請をしてしまうと、その後しばらく(数日〜1週間ほど)申請ができなくなってしまうことがあるようです。
私の場合、しばらく時間を空けて0.03ETHほど保有した状態で再度Faucetを申請したところ、無事に受け取ることができました。また、Discordのサポート(ヘルプチケット)に問い合わせた際には、すぐに詐欺DMが送られてきたのでご注意ください。
公式サポートを装った「ウォレット検証」などの案内や外部リンクには絶対にアクセスしないようにしましょう。

3. My Assetsにデータセット登録
A. アップロード用ファイルの作り方
- データ内容・テーマを決める
- 例:「Pythonのミニゲーム集」「好きなレシピ集」「映画レビュー」など自由
- ExcelやGoogleスプレッドシートで表を作成
- 列例:ゲーム名/コード/コメント
- 行ごとに自作データを入力
- ファイル形式に注意!
- 「ファイル>ダウンロード>csv(カンマ区切り)」で保存
- 1行目はカラム名(例:ゲーム名,コード,コメント)
- ファイル名は英数字推奨、サイズは1MB以内
- カンマ区切りのテキストでもOK
- テキストエディタで作る場合は、カンマ区切り&.csv拡張子
【サンプルCSV】
ゲーム名,コード,コメント
サイコロゲーム,"import random
die = random.randint(1,6)
print(die)","サイコロを振るだけ"
コイントス,"import random
print('表' if random.choice([True,False]) else '裏')","コイントスをするだけ"
B. アップロード手順(ポータル側の操作)
- Developer Portalにログインし、「My Assets」または「Upload an asset」を選択

- 各項目を入力:
- Name:データセット名
- Modality:Tabular(表形式)、またはText(テキスト)
- Language:日本語/英語など
- Folder:好きなフォルダ名を選択または新規作成
- Remark:説明文(例:Pythonのミニゲームコード集です等)
- Upload a file:作成したcsvファイルを選択
- 内容確認→「Upload」クリックで登録
- アップロード完了後、「My Assets」一覧に表示され、NFT化・ダウンロード・管理可能に
C. 補足&コツ
- 最小2~3行でもOK。まずは小さいデータから始めてみよう
- エラー時はファイル形式やカンマ区切り、ファイルサイズをチェック
- Googleスプレッドシートのサンプルテンプレを活用すると簡単
4. データセットの活用方法
- 登録したcsv/txtは、手元でダウンロードし中身をコピペ→Python等で実行して遊ぶ
- Saharaエコシステム内ではAI学習・他ユーザー共有データ資産として活用
- 将来はワンクリック実行やAIエージェント連携も期待
6. その他、デプロイ・実験に使える外部サイト
Sahara Legendsにも挑戦しよう!
Sahara AIには「Sahara Legends」というゲーミファイド体験型イベントもあります。
【Sahara Legendsの主な内容】
- デイリーチェックインやSNSタスク、データ注釈など、さまざまなミッションをこなすとポイント(シャード)やNFT報酬がもらえる
- AIやブロックチェーン技術に詳しくなくても、タスクを進めることで楽しく参加&エアドロップのチャンスも!
- 参加方法:公式サイトでウォレット接続後、プロフィール作成→各種タスクにトライ
- タスク例:公式X(Twitter)フォロー、ブログ記事閲覧、テストネットでのトランザクション発生、Discord参加など
※現在は一旦イベントが落ち着いている感じなので今後に期待
- 貢献度に応じてソウルバウンドNFTや限定報酬も
- contracts.mintair.xyz: TestnetでスマートコントラクトやNFT/AIアセットをデプロイできる
- playground.easy-node.xyz: ブロックチェーン学習やNFT発行のPlayground
- onchaingm.com: オンチェーンジェネラティブアートやAI/NFT dApp実験コミュニティ
7. 体験して分かったポイント&注意点
- Faucet申請で「Insufficient balance」エラーが出ても焦らず対処
- 詐欺DMや偽サポートには絶対に注意!(外部dAppやウォレット検証を要求されてもアクセスしない)
- 実際の体験を元にしたデータセットやコードをアップロードして「自分だけの資産」にしてみよう
8. まとめ
Sahara AIはAI×Web3の「本気で分散型を実現したい」最前線プロジェクト。
Testnet体験でデータセットを資産化し、デプロイ系サイトでdAppやNFTの実験もできるので、
新しいAI経済圏をリアルに体感できます!
個人的にもブロックチェーン × AIという部分はとても気になっている分野なので、今後も注目していきたいと思っています。