仮想通貨を購入しようとすると、日本の取引所には「販売所」と「取引所」の2つの取引方法があることに気づくと思います。「販売所は手数料無料!」と宣伝されていることが多いですが、実は見えないコストがかかっていることをご存じでしょうか?今回は「販売所と取引所の違い」と「販売所のスプレッド(隠れコスト)」について、わかりやすく解説していきます。
※免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
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暗号資産の取引は価格変動リスクが伴いますので、十分ご注意ください。
販売所と取引所の基本的な違い
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
取引相手 | 取引所(運営会社) | 他のユーザー(投資家同士) |
価格の決まり方 | 取引所が提示する価格 | ユーザーの注文で決まる |
手数料 | 一般的に「無料」 | 取引手数料がかかる(0.01〜0.1%程度) |
スプレッド | 広い(実質的なコスト) | 狭い(コストが小さい) |
向いている人 | すぐに買いたい人 | 少しでも安く買いたい人 |
販売所とは?
販売所では、取引所(運営会社)が提示する価格で仮想通貨を購入・売却できます。価格は取引所が決めているため、注文したらすぐに約定(成立)するのが特徴です。
しかし、「手数料無料」と言いながらも、実際にはスプレッド(買値と売値の差)が広いため、実質的なコストが高くなりがちです。
取引所とは?
取引所は、ユーザー同士が売買を行う場所です。株式市場のようにオークション形式で売買が成立するため、価格は市場の需要と供給で決まります。
スプレッドが狭いため、販売所よりも実質的なコストが低く、賢く取引したいなら取引所を利用するのが基本です。
販売所の「スプレッド」に注意!
販売所は「手数料無料」とうたっていますが、実は「スプレッド」が大きく、見えない手数料がかかっています。
スプレッドとは?
スプレッドとは、「買値」と「売値」の差のことです。
例えば、
- 販売所でBTCを購入しようとしたら 500万円
- すぐに売却しようとすると 480万円
この場合、購入した瞬間に 20万円の損失 が発生します。これが実質的な手数料です。
取引所の場合は、このスプレッドが1万円程度しかないことも多く、販売所のスプレッドの広さがいかに大きなコストになっているかがわかります。
販売所と取引所、どちらを使うべき?
✅ 販売所が向いている人
- すぐに仮想通貨を買いたい・売りたい
- 価格を気にせず簡単に取引したい
✅ 取引所が向いている人
- 少しでも安く買いたい・高く売りたい
- 取引の手間をかけてもコストを抑えたい
結論:販売所の「手数料無料」に惑わされるな!
販売所は一見便利で手数料がかからないように見えますが、スプレッドという形で実質的な手数料を支払っていることを理解しておきましょう。仮想通貨を取引するなら、基本的には取引所を利用したほうがコストを抑えられるので、特に長期的に取引する人は注意が必要です。
少しでも賢く仮想通貨を運用したいなら、「取引所」での売買をおすすめします!