私がはじめて仮想通貨を購入したとき、チャート画面の意味がまったくわかりませんでした。ローソク足の色や形、上下する動きの意味、何を見ればよいのかすらわからず、「これは一体どうなってるんだ…?」と画面の前でフリーズしていたのを覚えています。
それでも少しずつ調べていくうちに、チャートというのは単なる「価格のグラフ」ではなく、市場参加者の感情や動きを表していること、そしてそれを読み解くための「インジケーター」と呼ばれるツールがたくさんあることを知りました。
この記事では、そんな私が「最初に知っておきたかった」と思う、チャートの基本的な見方を解説していきます。
※免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いいたします。
掲載情報には細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性を保証するものではありません。
暗号資産の取引は価格変動リスクが伴いますので、十分ご注意ください。
🔍 チャートってなに?
チャートとは、株価や仮想通貨などの値動きを視覚的に表示したグラフです。
時間の経過とともに価格がどう動いたか、売買の勢いが強いのか弱いのかなどを確認できます。
チャートにはローソク足のほかにも、ラインチャートやバーチャートなどいくつかの種類がありますが、投資初心者にも視覚的にわかりやすく、相場の勢いや値動きの幅を直感的に把握しやすいローソク足チャートがおすすめです。

🕒 チャートの時間軸の種類と使い分け
チャートは「どの時間軸で見るか」によって、見え方や判断が大きく変わります。用途に応じて使い分けるのがポイントです。

時間足 | 特徴・用途 |
---|---|
15分足 (15m) | デイトレード向き。短期的な動きやスキャルピングに最適 |
1時間足 (1h) | 短期トレンドの確認や1日内の売買判断に使われる |
4時間足 (4h) | スイングトレードに最適。1日〜数日単位の流れを把握可能 |
日足 (1D) | 中期トレンドの分析に使用。多くのテクニカル分析で基本になる時間軸 |
週足 (1W) | 長期投資家向き。大きなトレンドや転換点の把握に便利 |
月足 (1M) | 超長期的なトレンド確認や相場サイクルの分析に使う |
🔎 初心者のうちは「日足(1D)」と「4時間足(4h)」を中心に見るのがオススメです。
⚡ ローソク足の見方
ローソク足は、一定期間の始値、終値、高値、安値を一本の柱グラフで表示するチャート型式です。

▶ ローソク足の構成
- 始値:その期間の最初の取引価格
- 終値:その期間の最後の取引価格
- 高値:その期間で最も高く取引された価格
- 安値:その期間で最も低く取引された価格
- 実体:始値と終値の間を矩形で表示
- 終値 > 始値 なら陽線(白、緑など)
- 始値 > 終値 なら陰線(赤、黒など)
- ヒゲ:実体以外の高値と安値を線で表示
▶ ローソク足から読み取ること
ローソク足は、市場のセンチメントや売り手、買い手の力関係を解説するヒントになります。

- 長い陽線:買い力が強く、大きく高騰
- 長い陰線:売り手優勢で、市場が大きく下落
- 長い上ヒゲ:一時高騰したが、最終的に売り手が勝った
- 長い下ヒゲ:一時下落したが、買い手の反撃が強かった
📊 出来高の意味
出来高は、特定の期間に取引された株式の数量を示します。

▶ 出来高の解釈
- 高出来高:活発な取引、市場の関心の高さ
- 低出来高:関心の低さ、動きの信頼性の低下
- 高出来高を伴うブレイクアウト:その動きの信頼性が高い
- 出来高の減少を伴う値上げ:動きのエネルギーが低い可能性
🖥 おすすめのチャートビューワー
チャートを確認するためのツールには様々なものがあります。ここでは初心者でも扱いやすい、信頼性のある代表的なチャートビューワーを紹介します。
▶ TradingView(トレーディングビュー)
- https://jp.tradingview.com/
- 世界中のトレーダーが利用する人気のチャートツール
- 高機能でカスタマイズ性が高く、インジケーターやアラートも自由に設定可能
- 無料プランでも十分使える
- WebベースなのでPCでもスマホでも閲覧可能
▶ Yahoo!ファイナンス(日本株向け)
- https://finance.yahoo.co.jp/
- 日本株に特化した情報が豊富
- 企業のニュースや決算情報もすぐに確認可能
- シンプルなチャート表示で初心者でも見やすい
▶ MetaTrader 4 / 5(MT4 / MT5)
- https://www.metatrader4.com/
- FXやCFDトレードで定番のチャートプラットフォーム
- 自動売買や細かなテクニカル分析に向いている
- 仮想通貨や株価指数も扱える証券会社あり
✅ おわりに
ローソク足や出来高は、市場の感情や買い手・売り手の行動を覚る上での基本且つ最重要な要素です。 どんなテクニカル指標を使うにしても、この基礎を理解しておくと相場分析の対応力が深まります。
最初はチャートの使い方も意味も分かりませんでしたが、あれこれ試しながらチャートに触れ続けることで、少しずつ「こういう時にこう動くのか」というパターンが見えるようになってきました。今も学びの途中ですが、最初の頃よりはずっと深くチャートを理解できるようになったと感じています。